牛尾山平成３０年大阪北部地震被害

−法嚴寺境内に地割れ発生、「亀裂はだんだんと広がっている」−

平成３０年（２０１８）６月２４日　鏡山次郎　作

　平成３０年（２０１８）６月１８日（月）の大阪北部地震で各地に被害が出ていますが、同日２３時の京都市災害対策本部の発表で「牛尾山法嚴寺境内　地割れ発生」と出ていましたので、心配をしていました。

　当時、参道は「通行止」で、その後雨が降ったこともあり、やっと６月２４日（日）法嚴寺に登ってきました。平成２５年の台風の時にも「地割れ」はありましたが、今回はその場所を含んで、長さ２０ｍ以上に及び、ご住職のお話では「亀裂がだんだんとひろがっている」とのお話でした。亀裂はすでに本堂角付近まで達し、屋根や掲示板も傾いていることがわかります。

　本堂は、江戸時代の天保２年（１８３１）に再建された貴重な建築物です。牛尾山法嚴寺は奈良時代の延鎮開基で、「清水寺奥之院」とも言われ、山科区民に親しまれている「牛尾観音」をはじめ貴重な文化財も多く、心配されます。