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【遍昭僧正】

遍昭僧正（へんじょうそうじょう）は、平安時代初期の僧侶であり、歌人としても知られています。彼の俗名は良岑宗貞（よしみねのむねさだ）といい、桓武天皇の孫にあたります。仁明天皇のいとこにもなります。

　遍昭は、若い頃に宮廷で仕え、「蔵人頭」（くろうどのとう）にまで昇進しましたが、仁明天皇の崩御を機会に出家し、天台宗の僧侶となりました。その後、元慶寺を創設し、仁和元年（８８５）には僧正に任命されました。

遍昭はまた、「六歌仙」や「三十六歌仙」の一人としても有名で、和歌の才能を持ち、光孝天皇や小野小町とも親交がありました。一説では、小野小町にまつわる「百夜伝説」の深草少将のモデルにもなったと言われています。

なお、遍昭は「遍照」とも記し、福應寺の山号は「遍照山」と書かれています。

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