京都山科探訪　山科三昧

鏡山次郎　作

村田製作所（跡地）

（３）「山科疏水」史跡探訪

（11）村田製作所跡地

　旧鶴巻鶴一邸の南側一帯は、現在は住宅地となっていますが、御陵に住む地元の方のお話では、この地は村田製作所本社発祥の地であるということです。

　昭和３６年（１９６１）、それまで日ノ岡にあった村田製作所の本社が長岡京（京都府長岡京市東神足一丁目）に移転しています。

　村田製作所は、京都の代表的な会社の一つで、昭和１９年（１９４４）、京都の四条大宮北蛸薬師の地で創業後、昭和２７年（１９５２）に本社と工場を日ノ岡に移し、昭和３０年（１９５５）には創業の地に研究部門として「大宮技研」を設置、昭和３１年（１９５６）、長岡京に「株式会社村田技術研究所」を設け、研究開発と、主として原料、セラミック工程のほか円板型セラミックコンデンサ、圧電製品の生産を手がけることになりました。

　そして、昭和３６年（１９６１）に、本社を山科日ノ岡から移転し、村田技術研究所を吸収、合併したものです。

　現在ＪＲ長岡京駅東口付近に、本社があります。

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